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2005年 03月 12日
主旨
ここ数年で、「食の安全」「農的暮し」「環境や平和へのより深い洞察」を背景に、食の基盤、そして生命の源泉である「たね」への気づきが高まっています。 シードセイバーとは、自家採種をすることによって「たね」を守る人々のことです。「たね」を保全するには、土に蒔いて育てる人が必用です。現在、とても多くの「たね」が、土に蒔かれ育ててもらうことを、種子保全組織の冷蔵庫の中や、田舎の納屋の隅っこで待っています。そのためには、多くの心あるシードセイバーが必用です。またひとりでも多くの市民に「たね」について知ってもらうことが大切です。 そのような思いを共有する人々によって、シードセイバーズ・ジャパンというネットワークづくりが始まりました。シードセイバーになりたい人、自家採種の技術を磨きたい人、「たね」について学びたい市民に対し、気軽にアクセスできる窓口を提供することを目的としています。 80年代以降、海外では種子保全のための組織が数多く設立され、地域ごとのネットワークづくりも盛んです。多くのシードセイバーが「たね」を守り、多様性と文化の保全やコミュニティーの活性化という面で素晴らしい活躍をしています。 組織の形態はまだ未定ですが、今できることから一歩づつ始めます。 また、グループや個人のシードセイバーたちや、「たね」に興味を持った市民をソフトにリンクしながら、互いに出会えるきっかけづくりができることを願っています。 1人でも多くの種子保全に関心のあるみなさまの連動を心からお待ちしています。 日本でも、私たちの手で大切な生命ある遺産としての「たね」を守り、楽しく豊かな「たねとり文化」を花開かせましょう。 活動の内容 ◎ニューズレターの発行 ◎国内、海外の「たね」に関する情報を提供するウェブサイトの運営 ●地方で増えつつあるローカルネットワークを力付け、活性化させる ●日本のローカルネットワーク(以下、LSNs)の地図づくり ●家宝種発掘キャンペーン(どこに何の種子があるのか調べる) ●シードセイバーを育てる ●シードセイバーと地域の種子を結ぶ(種子のお見合い) ●継承者のいない種子をあずかる ●自家採種(系統保全)の技術を学ぶワークショップの開催 ●自家採種や種苗交換の楽しさを伝えるイベントの開催 より高い目標として‥ ★民族植物学的な視野から、「たね」を「文化」とともに守ること。 ★学芸大学環境教育実践施設の冷蔵庫で眠っている種子を、自然環境の中で継承できるようにする。
by seedsavers
| 2005-03-12 16:42
| ■シードセイバーズJの目的
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